
お引越しして、まだ、落ち着かない日 その日は雷&大雨。
宮古島の梅雨は、「今年は空梅雨」と言っていたけど、最後のあがき???というくらい雨が降った。
宮古島の雨は、一日中しとしと降り続く、と言うのではなく、
南国特有のスコールのように、バーっと降って、ぱっと太陽が出ることが多い。
だいたい雨の降る朝は、じっと〜〜り・・湿度が高い。
その日は、朝からじっとりしてて、太陽が出ている時間より、
雨&雷の時間のほうが長かった。
お昼ご飯の後、郵便局へ行っている間に、雷に恐れたキリが脱走!!!
わ〜〜どうしよう・・・お引越しして、まだ間がないので、
きっと、家はわからないはず・・・・
キリは、もともと、雷が大嫌いで、びっくりするくらいパニックになる。
東京では、ドアがひとつなので、そこだけ、注意すれば、大丈夫なんだけど、
新しい家は、あっちからもこっちからも出て行ける。
引越しして、まず、キリの脱走防止のゲートを付けたのだけど、
庭に出る、大きな網戸は盲点だった・・・
どうやら、網戸を押して外して出て行った様子。
神様は、なにかの試練を私達に与えるように、容赦なく、
怒涛のような雷と豪雨を一晩中、鳴り響かせ、降らし続けた。
私は、びしょびしょになりながら、息子と探し回わり続けた。
怯えているであろうキリを、どうしても見つけ出すことができず、
眠れないまま朝を迎えた。
明るくなると、”今日こそは、明るいうちに・・・見つけたい”と、
早朝から、思いつくところを片っ端から車で走り、ガソリンをまき散らかすように、
小さな島をくるくる探し続けた。
歩道のポールやおじさんの足元のズボンでさえ、キリに見えた。
考えられることはすべてやり、どんどん時間が経っていき、もうすぐ、
日暮れ・・・・
1時間ごとに、キリが遠くに行くように思えて、心がざわついた。
もしかして・・・生きていないかも・・・どうして見つけられないんだろう・・・
郵便局に行かなければ良かった・・・・
宮古に連れてこなければよかった・・・・
答えのない事を、色々、ずっと、考え続けた。
事は、突然、急変化する。
知り合いが、キリらしい犬を今、捕まえてくれている。という。
場所を聞くと、ずいぶん遠い。
車を飛ばして、大急ぎ!!!で、向かった。
日没間近の事だった。
ほんとうによかった・・・・・見つけてくれて、
ほんとうに、ありがとう・・・・
久しぶりに、ワンワン泣いた。
というわけで、キリの大嫌いな首輪が装着されました。
もし、言葉がわかるなら、心から言いたい!!
「一緒に生きていこうね!!!」